
インタビュー対象者: 株式会社ゴトウ花店(店名:ゴトウフローリスト) 代表取締役社長 後藤 尚太郎様
Shopify CRM「Datarize」で、季節商品の訴求・Web接客・セグメント配信を強化した事例をご紹介
本記事では、1892年創業の老舗フラワーショップ「ゴトウフローリスト」様が、Shopify CRM「Datarize」を活用し、アナリティクス・ポップアップ・メルマガ・ステップ配信を通じて、オンラインショップ上での顧客接点を強化した事例をご紹介します。
ゴトウフローリスト様は、実店舗で培ってきた上質な接客体験やブランドの世界観を大切にしながら、EC上でも季節ごとのお花やギフト提案を届ける取り組みを進めています。
成果サマリー
アナリティクス機能により、サイト訪問から購入までの離脱ポイントを可視化
ファネル分析をもとに、商品ページへの誘導を優先課題として把握
季節商品や母の日コレクションをポップアップで訴求
母の日ポップアップでは、クリック率が約30%に迫る成果
Shopify Email中心・不定期だったメルマガ配信を、計画的なCRM施策へ移行
カートリマインドや閲覧者向けセグメント配信により、押し売り感の少ない情報発信を実現
会員登録後のステップ配信で、ブランド理解とファン化を促進
※数値は2026年5月取材時点の内容に基づく
ー まず、御社について教えてください。
株式会社ゴトウ花店は、1892年創業の老舗フラワーショップ「ゴトウフローリスト」を運営しています。六本木本店をはじめ、新宿高島屋、ザ・キャピトルホテル東急、帝国ホテル東京などに店舗を展開し、フラワーギフト、ウェディング装花、式典装花、空間ディスプレイ、屋内外緑化など、花に関わる幅広いサービスを提供しています。
長年培ってきた品質とブランドの世界観を大切にしながら、オンラインショップを通じたフラワーギフトの販売にも取り組んでいます。実店舗で培ってきた上質な接客体験や、季節ごとのお花の提案を、EC上でもどのように届けていくかを重視しています。
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導入前の課題
実店舗中心の運営から、オンラインショップの改善へ
ー Datarize導入前、オンラインショップ運営にはどのような課題がありましたか?
ゴトウフローリスト様:
これまでは実店舗での販売が中心で、オンラインショップには十分に力を注げていない状況がありました。
オンラインショップ上で、どこに課題があるのか、何から優先して改善すべきなのかを把握することが難しく、具体的にどのように手を入れればよいのか分からない部分もありました。
特に、お花は季節やイベントに合わせた提案が重要な商材です。クリスマス、4月のお祝いシーズンの胡蝶蘭、母の日など、その時期に届けたい商品やメッセージがあります。
しかし、オンラインショップ上では、実店舗のようにお客様へ自然に声をかけたり、おすすめの商品をご提案したりすることが難しく、サイト訪問者に対して能動的に情報を届ける仕組みが必要だと感じていました。
導入の背景
サイトの課題を可視化し、次の施策につなげるために
ー Datarizeを導入した背景を教えてください。
ゴトウフローリスト様:
Datarizeを導入した大きな理由は、アナリティクス機能によってサイトの状況を分かりやすく可視化できる点でした。
Shopify上でも一定の分析はできますが、Datarizeは画面が非常に見やすく、サイト訪問から購入までの流れや、どこでお客様が離脱しているのかを直感的に確認できる点が印象的でした。
単にデータを見るだけではなく、そのデータをもとに「今、何を改善すべきか」を考えやすくなることが魅力でした。
また、ポップアップやメルマガなどの施策も同じツール上で実施できるため、分析で見つけた課題を、そのまま具体的なCRM施策につなげられる点にもメリットを感じました。
アナリティクス活用
ファネル分析で、訪問から購入までの離脱ポイントを可視化
ー アナリティクス機能を使って、どのような課題を見つけましたか?
ゴトウフローリスト様:
特によく確認しているのが、ファネル分析機能です。
ファネル分析では、サイト訪問から購入までのステップを段階ごとに分け、それぞれの転換率を確認できます。
Datarizeの画面を見ることで、サイトに訪問してくださったお客様のうち、どの段階で離脱が多いのかが分かるようになりました。たとえば、サイトに訪問していても、商品閲覧に至る前に離脱している方が多いことが分かりました。
この結果を見て、まずはサイト訪問者に商品ページまで進んでいただくことが重要だと考えました。
そのため、今アピールすべき商品の画像を用意し、ポップアップを活用して商品ページへ自然に誘導する施策を行うようになりました。
また、担当のアカウントマネージャーも日々データを確認しながら、気づいた点を提案してくれるため、よりデータドリブンに施策を進められるようになったと感じています。

ポップアップ施策
季節の花を、オンラインショップ上でも自然に提案
ー ポップアップ施策に取り組もうと思ったきっかけは何でしたか?
ゴトウフローリスト様:
これまでは、オンラインショップ上で弊社から能動的に商品のPRを行うことができていませんでした。
その点、Datarizeのポップアップは画像を準備するだけで簡単に設置でき、サイト訪問者に旬のお花をご覧いただく導線を手軽に作れる点に魅力を感じました。
お花は、季節やイベントとの相性が非常に重要な商材です。
たとえば、クリスマス、4月のお祝い時期の胡蝶蘭、母の日など、お客様の需要が高まるタイミングに合わせて、適切な商品をご提案する必要があります。
ポップアップを活用することで、オンラインショップ上でも、まるで実店舗で接客しているように「今おすすめしたいお花」を自然に届けられるようになりました。
ブランド価値を守るポップアップ設計・割引に頼らず、ラグジュアリーな世界観を伝える
ー ゴトウフローリスト様は、伝統あるラグジュアリーブランドだと思います。ポップアップを使用する際に意識していることはありますか?
ゴトウフローリスト様:
弊社では、ブランドイメージを非常に大切にしています。
そのため、割引やクーポンの提供は基本的に控えています。価格訴求ではなく、商品の魅力や季節感、ブランドの世界観をきちんと伝えることを重視しています。
ポップアップを活用する際にも、高解像度の画像を使用し、デザインの印象を大切にしています。
また、ひらがなやカタカナを極力避け、英語表記を取り入れることで、ラグジュアリーな印象を損なわないようにしています。
単に目立たせるためのポップアップではなく、ブランドの世界観に合った形で、サイト上の体験を高めることを意識しています。

ポップアップ導入の成果
母の日施策でクリック率約30%に迫る成果
ー ポップアップの成果はいかがでしたか?
ゴトウフローリスト様:
特に印象的だったのは、母の日に向けたポップアップ施策です。
今回は2枚の商品画像を用意し、スライド型のポップアップを活用しました。スライド型は、複数の画像を設定することで、自動で画像の表示が切り替わる形式です。
オンラインショップ上に自然な動きをつけることで、サイト訪問者の目に留まりやすくなり、アイキャッチとして非常に効果的でした。
その結果、クリック率は約30%に迫る勢いとなりました。
母の日のように、購入ニーズが高まる時期に合わせて商品をしっかり訴求することで、オンラインショップ上でも季節感のある提案ができると実感しました。
メルマガ施策
不定期配信から、計画的なCRM施策へ
ー メルマガ施策では、どのような取り組みを行いましたか?
ゴトウフローリスト様:
これまでは、Shopify Emailを活用した全体配信がメインでした。
メルマガ配信も不定期で、業務の手が空いたタイミングで送る形になっていました。
現在は、ポップアップ施策に合わせて事前にスケジュールを立て、定期的な配信を行うことを心がけています。
また、これまで十分に実施できていなかったステップメールやセグメント配信にもチャレンジしています。
特に効果を感じているのが、カートリマインドのセグメント配信です。
また、母の日コレクションでは、カテゴリーページを閲覧しているものの、まだ購入に至っていないお客様に対してリマインド配信を行いました。
このように、すべてのお客様に同じ内容を一斉配信するのではなく、興味関心のあるお客様に絞って情報を届けることで、押し売り感を抑えながら自然な形で商品をご案内できるようになりました。
メルマガ ステップ配信
購入前からブランドの世界観に触れてもらう
ー ステップ配信を始めた経緯はありますか?
ゴトウフローリスト様:
会員登録をしてくださったお客様に、ゴトウフローリストのことをより深く知っていただきたいという思いから始めました。
具体的には、会員登録後2日目、7日目、14日目に、ゴトウフローリストに関する情報を配信しています。
これは、すぐに購入を促すためのメールではありません。
実店舗の場所や、店舗で開催しているレッスン講座、弊社の歴史などを知っていただき、ゴトウフローリストのファンになっていただくことを目的としています。
購入前の段階でも、サイト上で綺麗なお花をご覧いただき、ブランドの世界観に触れていただくことが大切だと考えています。
お花は、必要なタイミングが来た時に思い出していただくことが重要な商材です。だからこそ、短期的な購入だけではなく、長期的な関係づくりを意識しています。

Shopify CRM活用の変化
「誰に、何を届けるか」を考えられる運用へ
Datarize導入後、ゴトウフローリスト様のオンラインショップ運営は、単なる商品掲載や一斉配信から、顧客の行動データをもとにしたCRM運用へと変化しています。
アナリティクスで課題を把握し、ポップアップで商品ページへの導線を作り、メルマガやステップ配信で継続的にブランドの魅力を届ける。
この一連の流れにより、オンラインショップ上でも実店舗に近い接客体験を実現しつつあります。
特に、ラグジュアリーブランドとして割引に頼らず、画像・言葉・タイミングを工夫しながら顧客接点を作っている点が印象的です。
サポート体制
使いやすさと、必要な時に相談できる安心感
ー Datarizeのサポート体制についてはいかがでしたか?
ゴトウフローリスト様:
そもそもサポートが不要なくらい、管理画面が分かりやすいと感じています。
質問をした際にはすぐにご返答いただき、そこから付随する問題点についてもフォローいただけるため、とても助かりました。
日々の運用の中で、分からないことが出てきた時にすぐ相談できる安心感があります。
また、単にツールを提供するだけではなく、施策の進め方や改善点についても相談できるため、オンラインショップの強化に取り組むうえで心強い存在だと感じています。

Datarizeの使用感
使いやすく、効果が見えやすいEC CRM
ー その他、Datarizeの使用感についてご感想はありますか?
ゴトウフローリスト様:
使いやすく、効果が出やすく、費用感も導入しやすいと感じています。
また、アップデートも頻繁に行われているため、これからECを強化したいと考えている事業者にとって、非常に使いやすいツールだと思います。
特に、オンラインショップのどこに課題があるのかを把握したい方や、ポップアップ・メルマガ・セグメント配信を活用して顧客接点を増やしたい方には合っているのではないかと思います。
編集後記|まとめ
ゴトウフローリスト様は、1892年創業の老舗フラワーショップとして、実店舗で培ってきた上質な接客体験とブランドの世界観を大切にされています。
一方で、オンラインショップでは、訪問者に対してどのように季節の商品を提案し、どのようにブランドの魅力を伝えていくかが課題となっていました。
Datarize導入後は、アナリティクスによってサイト上の課題を可視化し、ポップアップで商品ページへの導線を作り、メルマガやステップ配信によって継続的な顧客接点を生み出しています。
特に印象的だったのは、割引やクーポンに頼るのではなく、ブランドの世界観を守りながらCRM施策を実践されている点です。
「売るためのポップアップ」ではなく、「お客様に今届けたいお花を提案するためのポップアップ」。
「購入を迫るメルマガ」ではなく、「ブランドを知っていただき、必要な時に思い出していただくためのメルマガ」。
このように、ゴトウフローリスト様のCRM活用は、ラグジュアリーブランドやギフト商材を扱うEC事業者にとって、非常に参考になる事例だと感じました。
ゴトウフローリスト様、お忙しい中貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
今後もパートナーとして、さらなるオンラインショップの成長に伴走してまいります。
よくある質問(Shopify CRM導入事例)
Q1. Shopifyでフラワーギフトや季節商品の売上を伸ばすにはどうすればよいですか?
Shopify上で季節商品を販売する場合、母の日、クリスマス、お祝いシーズンなど、需要が高まるタイミングに合わせた訴求が重要です。ポップアップやメルマガを活用することで、サイト訪問者に対して旬の商品を自然に届けることができます。
Q2. ポップアップは、ブランドイメージを損なわずに活用できますか?
可能です。割引やクーポン訴求だけでなく、高品質な商品画像やブランドに合った言葉選びを活用することで、ラグジュアリーブランドの世界観を守りながら商品を提案できます。
Q3. Shopify EmailとDatarizeのメルマガ配信は何が違いますか?
Datarizeでは、顧客の行動データをもとにしたセグメント配信や、ステップ配信、カートリマインドなどを実施しやすくなります。全体配信だけでなく、商品を閲覧した人、カートに入れた人、まだ購入していない人など、条件に応じた配信が可能です。
Q4. ECサイトでポップアップを使うメリットは何ですか?
サイト訪問者に対して、今見てほしい商品やキャンペーン情報を分かりやすく届けられる点です。特に、商品数が多いECサイトや、季節ごとに訴求商品が変わるギフト商材では、商品ページへの導線づくりに役立ちます。
Q5. DatarizeはどのようなEC事業者に向いていますか?
Shopifyで自社ECを運営しており、サイト分析、ポップアップ、メルマガ、セグメント配信、ステップ配信などをまとめて強化したい事業者に向いています。特に、ECサイト上で顧客接点を増やしたい事業者や、データをもとに改善施策を進めたい事業者に適しています。



